情弱だからカモられるんだよ!iPhoneユーザーさんよー!
すいません!すいません!m(_ _)m
タイトルは、釣りタイトルなんです。情弱とか関係ないです。ちゃんと知ってて欲しいだけなんです。ほんとに、すいません。m(_ _)m (忙しい人は、「あとで読む」とタグでもつけて、忘れ去ってもらっても構いません。)
【追記 2015年4月】
この記事は、2013年に書いた記事で、iPhone5を対象に書いています。iPhone5s 以降のiPhoneは、プラチナバンドに対応していますのでご安心下さい。
併せて、以下の記事もお読み頂ければ幸いです。
知って欲しいこと
この3点です。気になる方は、続きをお読み下さい。
プラチナバンドとは?
プラチナバンドというのは、700MHz~900MHzくらいの比較的低い周波数帯(帯=バンド)のことをいいます。
この(低)周波数帯は、障害物を迂回しやすく電波が遠くまで届くという性質があります。(上の図で障害物を迂回している感じをイメージしてください。)
障害物を迂回し、遠くまで届くという性質は、携帯電話などの移動体通信に適しているので「利用価値が高い」ということで通称「プラチナバンド」と言われています。
プラチナバンドは限られた資源
すべての通信をプラチナバンド(低周波数)を使えば良さそうですが、電波(周波数帯)というのは、有限の資源でみんなが好き勝手使ってしまっては、電波が干渉して通信ができない状況になったりして、使い物になりませんので、国から許可を得た企業や業界が、決まった周波数を使っています。
高周波数帯・低周波数体の特徴
一番上の図を、もう一度見てみて下さい。同じ長さでも波の回数が異なるのが解りますか?
高周波数というのは、同じ範囲に入る波の数(情報の量)が多いのです。
つまりは、高周波数は情報を一度に多く送ることが出来、低周波数は一度に送れる情量は、高周波に比べて少ないという特徴があります。
LTE(高速通信)で使われる周波数帯は?
最近、よく「Xi」や「4G LTE」などと耳にしますが、つまりはLTEのことです。キャリア毎にサービス名を変えてるだけです。
主要3キャリア(docomo・au・Softbank)のLTEは、2.1GHzや1.7GHz帯を主に使っています(いました*1)。これは、LTEという高速通信を利用するに当たり、1度に送る情報量を多くするためだと思いますが、電波の繋がりやすさというのが犠牲になりました。
2.1GHzを使っていました?*1
上記で「主要3キャリア(docomo・au・Softbank)のLTEは、2.1GHzや1.7GHz帯を主に使っています(いました*1)」と書きましたが、2012年末あたりから、主要3キャリア(docomo・au・softbank)は、LTEをプラチナバンドで提供しはじめました。
繋がりやすいLTEがはじまわったわけです
iPhone5が使っている周波数は?
さて、いよいよ本題ですが、(au版・Softbank版両方とも)iPhone5は、もちろんLTE対応ですが、日本では2.1GHzという周波数帯を使っています。
「でも、LTEのプラチナバンドもあるんでしょ?」と思われた方もいるかと思いますが、実はiPhone5が、プラチナバンドのLTEに対応してない(*2)のです。
つまり、「プラチナバンドのLTEは、電波は飛んでるけど、iPhone5では受信できない!」という状況です。
*2) 一部対応していますが、日本で使える周波数には対応していません。
実は言いたいこと「まとめ」
実は、情報弱者(情弱)という言葉は、好きではありません。というのも、人には得意・不得意や興味の有り・無しで、積極的に取得する情報が違うからです。
電波にも携帯にも、一般的な興味しかない人にiPhone・Androidの全てを知っておけ!というのは酷な話です。
となれば、一般的な利用者は、メーカーやキャリアに言われたことを、そのまま受け入れるのが自然の流れですし、これは携帯に限ったことではありません。食品の生産地・賞味期限表示なども良い例だと思います。
「まとめ」のその先
昨今、S社は、「電波改善!」などとCMをしていますが、某アイドルグループの手元には、iPhoneは握られていません。
また、統計調査の表記にも利用機種は、「プラチナバンド対応スマートフォン」と表記されています。(つまり、iPhoneは対象外です)
S社は、AndroidユーザーよりもiPhoneユーザーの方がメインユーザーだと思われます(←このソースが見つからない…)
つまりは、プラチナバンドのLTEを利用してるユーザー自体が少ないということなので、繋がりやすいのも当然とも思われるわけです。(←これも上記のソースがないので、憶測です。)
最近は、docomo・au・Softbankなどの移動体通信キャリアは、軒並み情報を隠したり、操作したりしている(私の勝手な)印象がありますが、ユーザーが知らないことを良いことに、カモにするような方法は、是非とも改善して貰いたいです。
「嘘は言ってない!」ではなく、出来るだけ「勘違い・誤解を与えない!」のスタンスで情報開示して欲しいものです。
長くなりましたが、ご静聴ありがとうございました!m(_ _)m
"また、統計調査の表記にも利用機種は、「プラチナバンド対応スマートフォン」と表記されています。(つまり、iPhoneは対象外です)" って書いてるし、この記事はLTEと3Gをごっちゃにしてる感。
— Yoshihiro OKAMOTOさん (@yoppy3) 2013年3月26日
★上記ツイートのご指摘を頂きましたので、追記。
iPhoneは、プラチナバンドに全く持って対応してないわけではありません。3Gや3Gハイスピードと呼ばれる通信では、対応しています。ただしLTEのプラチナバンドは上記の理由で使えません。つまりは、電話は3G回線を使いますので、以前よりは、電話が繋がりやすくはなってると思われます。
LTE対応機種というのは、LTE回線を優先して接続します。(LTEをOFFに出来る機種もあります。)また、同時に3GとLTEを繋ぐことは出来ませんので、LTEを探して無ければ、3G回線を利用するという仕様になっています。このLTEから3Gへの切り替えが旨く行かない場合、凄く微弱なLTE電波を使い続けたり、断続的に通信が切れるなど、安定しないっということが起こります。つまりは、『ちゃんとつながらない…』ということです。
安定したLTE回線(出来ることならプラチナバンド帯)の提供が、必須だということですね(^^;
(解説のため、一部端折ったりしている箇所があります。詳しくはググって下さい。)